2025年7月2日より、当院では慢性血栓塞栓性肺高血圧症( CTEPH)に対するバルーン肺動脈形成術(Balloon Pulmonary Angioplasty:BPA)を開始いたしました。
CTEPHは、肺の動脈に血栓が残ることで血流が妨げられ、 息切れや酸素の取り込みの低下、 さらには心不全を引き起こすことのある病気です。 患者さんの数は多くありませんが、 国の指定難病にもなっている重要な病気です。
この病気の治療法の一つであるバルーン肺動脈形成術は、 カテーテルを用いて狭くなった肺動脈を拡げる治療です。 適応のある患者さんでは、 症状の改善や生活の質の向上が期待されます。
当院では、循環器内科の石橋洋平医師が、 杏林大学医学部付属病院の伊波巧先生の指導のもとで研修を行い、 今年度よりこの治療を開始いたしました。
引き続き、質の高い医療を提供できるよう努めてまいります。